EventReport2

“EventReport”を開発・公表してから,既に8年近く経ってしまいました。 その期間でたくさんの方々に意見やアイデアを頂き,また技術雑誌や専門誌などでも 紹介を頂きました。本当にありがとうございます。

そんな様子でたらたらと(笑)バージョンアップを続けてきたのですが, その間に Windows も NT から 2000,XP,Vista とバージョンアップし, イベントログの仕様もいくらか変更されてきました。

また,EventReport が通知手段として使用しているメール(SMTP)に関連する状況 にも変化がありました。特に大きいのは,SMTP認証(SMTP Auth)が SPAM 対策と して一般的になったことでしょう。EventReport が(実は未だに)SMTP認証に対応 できていないため,この面での要望もいくつか頂いています。

そこで今回,EventReport を根本的に作り直してみようと思い立ち, テスト版ではありますが公表させて頂きます。

新しいプログラムの名称は… "EventReport2"です 。(^_^;;

前回バージョンとの違いをまとめてご紹介します:

.Net2.0 対応
.Net ソフトウェアとしてスクラッチ開発しました。 コントロールパネルのI/F部分のみ Managed C++,他はすべて C# で記述しています。 .Net ソフトウェアとすることで CLR の充実した機能を利用することができるようになり, 前述の SMTP認証対応や,イベントログの機能拡張にも無理なく対応することができました。
定義情報の保存
今までレジストリに保存していた定義情報を,今回は XML ファイルとして保存するように しています。機能的に変化がある訳ではないですが,多少なりともメンテ性が向上するので はないかと思います。 定義ファイルのエクスポート/インポート機能も用意しました。
SMTP認証対応
前述の通りです。ネットワーク関連の実装を .Net CLR に任せたことにより, SMTP認証に対応することができました。
レポート機能の拡張
旧バージョンでは1つのみだった「レポート」パラメータを複数定義可能としました。 現行の「フィルタ」定義は,レポートの下に定義する階層型の情報構成となっています。 また,現行の「送信」定義をレポート定義に統合しました。 新しい「レポート」を複数指定することで, 複数のスケジュールを定義することが可能になりました。
テストレポート
前記レポート定義を“お試し実行”する機能を追加しました。 コントロールパネルのコンテキストメニューから指示します。
コントロールパネルの変更
  • ツリービューを使用した,最近っぽい(^_^;)インターフェースを採用しました。
  • コントロールパネルからサービスの状態確認/起動/停止が可能になりました。

プログラムは近日中に Vector で公開しようと考えています。 テスト版は こちらからダウンロードして下さい。
テスト結果レポートや要望など, メールお待ちしています。


ドキュメント

作成済みのドキュメントです。正式リリースに向けて順次作成します。